カミナリM-1漫才「川柳」ネタ台本書き起こし
ボ:竹内まなぶ(以下、竹) ツ:石田たくみ(以下、石)
石「どうもこんにちはカミナリです。お願いします。」
竹「ねぇねぇ、たくみくん」
石「ん?どうしたのまなぶくん」
竹「俺川柳得意なの」
石「あっ、川柳得意なの?」
竹「うん」
石「あの、五・七・五のやつ?」
竹「そう。だから、俺テーマもらったら、即興で川柳読むよ」
石「あ、それすげぇじゃん。なんで、そもそも川柳が得意なの?」
竹「実はね、うちの社交的なじいちゃんが川柳めちゃめちゃ得意で」
石「あ、それで自ずと上手になったんだ。」
竹「そう」
石「まぁ、社交的なじいちゃんって言われても、俺じいちゃんのスペックは知んねーけど。あ、川柳得意なんだ」
竹「そう。だからなんかテーマ出して」
石「わかった。じゃあ、まずはね、メガネ。メガネで一句読んで」
竹「あ、できました」
石「おぉ、早ぇな」
竹「メガネをかけて キョロキョロと探すよ メガネはどこだ」
石「あれ?なかなかおもしろい。あれでしょ?ここにメガネかけてんのに、メガネどこだメガネどこだって、探す様表現したんでしょ。」
竹「そう」
石「なかなかおもしろい」
竹「うん」
石「じゃあ、次はね、ネクタイ。ネクタイで一句詠んで」
竹「あ、できました。」
石「おぉ、早いな」
竹「白いものより 回数が増えたよ 黒いネクタイ」
石「あれ?これもなかなか面白い。あれでしょ?結婚式行く回数より、お葬式行く回数増えちゃったよって」
竹「そう」
石「だから、白いネクタイより黒いネクタイつける回数増えたよって」
竹「そう」
石「そういうことでしょ?」
竹「そう」
石「あ、なかなかおもしろい」
竹「すごいでしょ。俺川柳得意なんだよ」
石「あ、これ大したもんだ。すげぇすげぇすげぇ」
(思いっきり叩く)
石「そういえば五・七・五じゃなくて、七・九・七だな!!!!!なんでお前全部2文字ずつ字余りしてんだ。」
竹「字余りも一つの技術だっぺ」
石「違う。時々字余りするから、趣があんだっぺ。全部字余りする馬鹿いっか。お前。ちゃんと、五・七・五でやって」
竹「うん」
石「じゃあ、次は旅行。旅行で一句。」
竹「あ、できました」
石「うん」
竹「ばあさんと 旅行に行って 紅葉見た」
石「そうだよ。それが五・七・五だよ」
(思いっきり叩く)
石「レベルがぐーーんと下がったな!!!!お前七・九・七の時はお葬式行く時は黒いネクタイとか上手いこと言ってたのに、五・七・五でルール通りになったら、全然できてねぇべ。なんだ。ばあさんと 旅行に行って 紅葉見たって」
(思いっきり叩く)
石「そういえば、さっきから年寄りの川柳だな!!!メガネどこだとか。お葬式の日は黒いネクタイとか。ばあさんと旅行行ったとか。年寄りが読むから趣があるんだっぺ。お前ヤングなんだから。ヤングな川柳読め」
竹「そんな言うなら、たくみ君お手本見せてよ。」
石「あっ、いいよ。なんかテーマよこしてみ。多分おめぇより上手い川柳やっから」
竹「あ、そう。」
石「バシッと決める」
竹「じゃあ、おはぎ。おはぎで一句」
石「はい。できました。パンケーキ よりもスイーツ おはぎかな はい。できた」
竹「全然できてない」
石「ちゃんとできたっぺ。聞いたか。五・七・五できたっぺ」
竹「全然だめじゃん」
石「なんで?」
竹「だって、パンケーキよりおはぎが好きなんでしょ?」
石「んで?」
竹「年寄りの川柳になってる」
石「あれ?ほんとだ。俺も年寄りの川柳になってる。わりぃ」
竹「ダメだよ。自分も間違ってんのに、人の頭ひっぱたいたら」
石「わりぃ。もう1回チャンスくれ。次バシッと決めっから」
竹「おう。じゃあ、入れ歯」
石「え~入れ歯つけ~」
(思いっきり叩く)
石「そもそもテーマが年寄りだな!!!!ハメやがって、この野郎。お前おはぎとか入れ歯とか年寄りのアイテムだもん。年寄りの川柳になっちゃうべ。年寄り以外のテーマ寄こせ。ちゃんと五・七・五で詠みてぇから」
竹「じゃあ、お母さんの愛情」
石「なに??」
竹「お母さんの愛情で一句詠んで」
石「お母さんの愛情」
竹「うん」
石「朝ごはん・・・あっ、ちと違うな。反抗期~・・・あっ、ちと違うな。夜なべして~・・・あっ、ちと違うな」
(思いっきり叩く)
石「とても五・七・五では語れねぇな!!!!俺、お母さんからたくさんの愛情をもらってんだよ。五・七・五じゃ足んなくて表現できねぇ。七・九・七でも無理だ。お前あれだな?さっきから、俺のことをハメようとしてるっぺ。俺が川柳できちゃったら、立場ないじゃん。だから、変なテーマばっかやってくんでしょ?」
竹「うっせぇ」
石「違う。うっせぇじゃなくて、俺をハメようとして、変なテーマばっかやってくんでしょ」
竹「うるせぇと思う」
石「違う。うるせぇと思うじゃなくて、ちゃんと会話しよ。人と人なんだからね。」
竹「もう。うっせぇうっせぇうっせぇうっせぇ。あっちいけ」
(思いっきり叩く)
石「社交的なじいちゃんの孫とは思えねぇな!!!!なんだその態度は!!川柳もできねぇ。社交性もねぇ。お前じいちゃんの何見て育ってきたんだ。お前。もうみんなの前で二度と川柳やんな。わかったか?」
竹「わかったよ 二度と川柳 やらないよ」
石「それ五・七・五じゃ!馬鹿!!この!」
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