スーパーマラドーナM-1最終決戦漫才「時代劇」
ツッコミ:武智(以下、武)
ボケ:田中(以下、田)
武「どうもスーパーマラドーナです。お願いします。僕が武智と言いましてね。こっちのね、暗そうな弱そうなね、頼りない生きてんのか死んでんのかようわからん奴がね、田中って言いますんで、お願いしますね」
田「胴上げされた時、4メートル飛びました」
武「飛びすぎやろ。軽すぎんねん。アホ。お前は。やってますけどもね。最近ね、僕珍しい言われるんですけどね。テレビでね、時代劇見るの好きなんですよね」
田「時代劇」
武「やっぱりね、一匹狼の侍って、かっこいいなぁと思ってね。例えばね、こう町娘がおって、悪いチンピラがちょっかいかけてると。そんな時に一匹狼の侍がやってきて、グサっと切って、こいつ強いって倒れたら、ここで決め台詞ね。娘さんお怪我はないですか?これかっこいい」
田「はい」
武「これやりたいから、お前チンピラなって、架空の町娘にちょっかいかけといて」
田「あっ、わかりました」
武「やってみますね」
田「いいじゃねぇか!酒ぐらい付き合え!!」
武「待てぃ!下がってなさい」
田「なんだ貴様!」
田・武「キンキンキン!キンキンキン」(刀で切りあう)
田「シュッシュッシュッシュ」
武「避けすぎや!おい!楽しそうに避けすぎや!はよ斬られろ!ブシュ」
田「あぁ~~~なかなかやるな」
武「不死身か。お前は。斬ったやないか!ブシュブシュブシュ」
田「あぁ~」
武「これで死んだやろ。さすがに」
田「こ・・・こいつ・・・(でんぐり返し)」
武「不死身か!だから。さっきよりも元気いっぱいやないか。決め台詞言いたいから、倒れて。ブシュ」
田「あ~~~~~痛い痛い痛い痛い痛い」
武「うるさいな!おい!俺の声聞こえへんやないか!町娘のアホ」
田「ちょっとあの~チンピラ役が難しいんで、できそうにないですね。」
武「でけへんのかい」
田「はい」
武「よう見たらね、見た目がチンピラって感じじゃないですもんね。ほな、わかったいい考えがあるわ」
田「はい」
武「じゃあ、お前町娘やれ」
田「町娘」
武「襲われる役ね。それやったらお前ぴったりやんか」
田「僕が女性役ですか?」
武「やれよ」
田「ちょっと待ってくださいよ」
武「見た目が弱そうやからやれ。言うとんねん。はよやれや。うるさいな」
田「僕こう見えて、結構筋肉ある」
武「やかましいな!痛くないように叩いてますからね。ご安心ください。プロの技術で叩いております。はよやれはよ」
田「辞めてくださいまし。辞めてくださいまし」
武「待てぃ」
田「えっ?お酒?おごり?行っちゃう!」
武「ちょちょちょ行くなや!おい!行ったら、俺出番なくなるやんか!襲われとけ!もう!」
田「辞めてくださいまし辞めてくださいまし」
武「待てぃ」
田「あっ、お侍さん」
武「下がってなさい」
田「お願いです。助けてください」
武「下がってなさい」
田「お願いです。助けてください」
武「下がってなさい!」
田「助けてください!」
武「下がってなさい!キンキンキン!ブシュ」
田「あぁ~」
武「出てくなや!もう!出てくるから、斬られるねん。もう一回やれ!もう!」
田「辞めてくださいまし辞めてくださいまし」
武「待てぃ」
田「あっ、お侍さん」
武「下がってなさい!キンキンキン!ブシュ。カチーン」
田「おとっつぁぁぁん!!」
武「えぇ!!身内やったん?いらん設定つけんでええねん!もう1回やれ。お前は」
田「辞めてくださいまし辞めてくださいまし」
武「俺がやってるみたいやんけ!あっち向いてやれよ」
田「辞めてくださいまし辞めてくださいまし」
武「待てぃ」
田「あっ、おさむさん!」
武「誰やねん!それ!お侍さん。おさむさんちゃうで」
田「お侍さん」
武「下がってなさい!キンキンキン!ブシュ!」
田「すごい!!お侍さんありがとう」
武「カチーン」
田「ブッスッーーー」
武「ちょ待てや!なんで刀鞘に入れれてないねん。お前これもでけへんのか?」
田「はい」
武「もうええわかった。野次馬やっとけ!ほなら!」
田「野次馬?」
武「ただの通行人や。この役見とけ!お前要らんわもう!待てぃ」
田「なんだ?喧嘩か?」
武「下がってなさい!キンキンキン!ブシュ」
田「あぁ」
武「出てくな!言うてんねん!だから!向こうに知り合いおったんか知らんけど!出てこんでええねん!これも出けへんのか!」
田「はい」
武「お前もう人間役無理や」
田「えっ?」
武「わかった!俺のちょんまげやれ!」
田「ちょんまげ?」
武「後ろ回って、俺のちょんまげだけやっとけ!もういらんわ。お前もう」
田「ちょんまげ?」
武「おう」待てぃ!!」
田「下がってなさい!」
武「お前喋んなや!俺が喋んねん!待てぃ!下がってなさい!」
(田ついてこず)
武「ついてこいや!カツラが宙に浮いとるやないか!ついてくんねん!待てぃ!」
(ちょんまげ動く)
武「まだまだまだ。待てぃ!下がってなさい!キンキンキン!ブシュ!カチーン」
(ちょんまげ開く)
武「何してんの?なんかしたやろ?」
田「パーしました」
武「俺、バカ殿ちゃうねん。これもでけへんのか!」
田「はい」
武「裏番組やっとけ!ほなら」
田「裏番組?」
武「これテレビで放送されてる時代劇やねん。その同じ時間に違うチャンネルでやってる料理番組のおばちゃんかなんかやっとけ!こっから違う世界や!もう!」
田「さぁ、まずは漬物作りたいと思います」
武「待てぃ!下がってなさい。キンキンキン!ブシュ」
田「あ~~」
武「出てくな言うてんねん!お前裏番組からどうやって入ってきてん?何やったらできんねん!お前は」
田「僕、主役をやってみたいんです」
武「それで今まで邪魔しとったんか!ほなお前が一匹狼の侍やれ!俺チンピラ役でええわ!ほんでもう!」
田「もうすでに言い方がチンピラみたい」
武「やかましい。ええからやっとけ!痛くないように叩いてるんですよ。大丈夫ですからね」
田「さっきからね、バシバシバシバシ痛いんですよ」
武「あっ、痛っ!誰に手出してんねん!慰謝料100万」
田「何言ってんねん」
武「200万」
田「何言ってねん!」
武「300万払えよ」
田「払いません」
武「払えよ」
田「はい50円」
武「払えよ」
田「はい70円」
武「払えよ」
田「はい90円」
武「安いな!お前!どんだけ価値ないと思ってんねん!ええからやっとけ!悪者やるから!いいじゃねぇか!」
田「待てぃ。下がってなさい」
武「言い方考えろや!お前いいもん俺悪者や!」「いいじゃねぇか!」
田「待て!下がってなさい」
武「なんだ貴様」
田・武「キンキンキン」
武「あぁ~こ・・こ」
田「キンキンキン」
武「あぁ~こ・・」
田「キンキンキン」
武「ちょちょちょ。しつこいな。なんやねん」
田「一家の恨み!」
武「なんやそれ!」
田「ブシューー」
武「あぁ~こ・・・こいつ」
田「ブス」
武「うーん。しつこいな!もう!持ち上げるなよ!なんで何もでけへんねん!お前は!」
田「いいじゃねぇか!」
武「ええことないわ!もうええわ」
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