今回は毎年特番期に放送されている大喜利の祭典IPPONグランプリについて。
IPPONグランプリは2009年の番組開始から、10年近くが経つ歴史ある番組となってきていますが、今回は審査員と審査方法について解説します。
どのようなルールのもとで、IPPONグランプリが行われているのでしょうか?
目次
IPPONグランプリのルール
IPPONグランプリのルールは以下の通りです。
出題形式
IPPONグランプリ出場者がAブロック・Bブロックの2組に分かれ、それぞれ予選を戦い抜きます。
各ブロックごとに決められた出題数があり(各回によって、出題数は異なる)、1問ごとに制限時間が設けられています。
その時間内に大喜利の回答を早押し形式で行い、より多くのIPPONを取った芸人が決勝ラウンドに進出します。
サドンデス
予選ラウンドで、成績トップの芸人のIPPON数が同数だった場合、サドンデスを行います。
サドンデスでは先にIPPONを取った者が決勝進出となり、一発勝負。
緊張感のある戦いがサドンデスでは繰り広げられます。
決勝戦
各ブロックの勝者2名によって、行われる決勝戦。
1対1の勝負になり、採点は予選敗退者8名で行われる。
審査員1人につき、2ポイントを持っているのは予選ラウンドと変わらず、合計16点満点で争われます。
満点を獲得した回答がIPPONとなり、3問先取した芸人がIPPONグランプリ優勝となる。
IPPONグランプリの審査方法
IPPONグランプリを見る上で、知っておきたいのがIPPONの決め方ですが、IPPONは各ブロックの芸人が行います。
Aブロックが戦っている時はBブロックの芸人が判定を行い、Bブロックの芸人が戦っている時はAブロックの芸人が判定するというシステムです。
審査員1名あたり、2ポイントが与えられており、合計10点満点。
満点を獲得した回答がIPPONとなり、ポイント獲得となります。
IPPONグランプリの審査員は大喜利をしていない芸人
IPPONグランプリには芸能人の観客や一般人の観客がいますが、審査するのは芸人自身。
自分が参加していないブロックの芸人を審査して、IPPONを決定するのは前述の通りですが、松本人志さん出演の番組は芸人が審査することが多め。
キングオブコントも最初は準決勝で敗退した芸人が審査していましたし、IPPONグランプリでも芸人の審査にこだわっています。
IPPONグランプリのルールと審査員の特殊性
IPPONグランプリは参加者が審査をするという意味で、特殊性を持っています。
お笑いの他の大会は審査員(大御所芸人)が審査する場合が多く、参加者が審査するものはありません。
かつてのキングオブコントが準決勝進出者芸人が決勝の審査をしていましたが、決勝の出場者同士での審査はしません。
IPPONグランプリのシステムは他には見られないシステムだと言えるでしょう。
IPPONグランプリの審査員・審査方法IPPONのメリット・デメリット
IPPONグランプリの審査員を芸人が務めるという審査方法のメリット・デメリットはあるのでしょうか!?
メリット
メリットはプロが審査するという点に尽きます。
一般の人ではわからないところがあるので、プロが評価するのがいいという意見も理にかなっていると言えます。
また、芸人がどのように審査したのかというポイントも新たに加わるので、見る側の楽しみも増大。
注目点が増えるというメリットがあります。
デメリット
満点がIPPONという方式なので、一人でも厳しい審査員がいるとなかなかIPPONが出ないという欠点があります。
過去のIPPONグランプリでも、「なかなかIPPONが出ない」と言われた回があり、審査員の審査の基準が議論の的となったことがあります。
IPPONグランプリの審査員と審査方法・ルールまとめ
IPPONグランプリのルールは
- 出場者同士で審査を行うこと
- 審査員一人の持ち点は2で、満点を獲得した回答がIPPONとなること
- 予選ラウンドと決勝戦があり、最も多くIPPONを獲得した者が優勝となること
が主なポイントです。
IPPONグランプリのルールを知って、よりIPPONグランプリを楽しみましょう!